ガジェット / 独自解説
中古スマホを買う前に:赤ロム・SIMロック・対応周波数・アクティベーションロック
安い中古スマホでも、ネットワーク利用制限やアクティベーションロックがかかっていると使えません。IMEIでの確認、SIMロックと周波数の違い、iPhoneの「探す」の確認方法を整理しました。
公開・資料確認: · 制作:TrendScope(AI支援)
公式資料をもとに構成・執筆し、比較表と判断例を加えた解説です。実機測定・試遊結果ではありません。資料に基づく説明には出典を付け、架空の例は本文中に明記しています。
中古スマホで確かめる4つの「使えない理由」
総務省の携帯電話ポータルサイトは、中古端末を買う前に、ネットワーク利用制限(いわゆる赤ロム)、SIMロック、初期化されているか、メーカー保証の期間、SIMカードのサイズや種類を確認するよう案内しています。出典:総務省「Q4.中古端末を買うときの注意点は?」
当サイトでは、このうち買ったあとに「通信できない」「初期設定が進まない」につながりやすい4つを順番に整理します。
| 確かめること | かかっていると起きること | 確かめ方 |
|---|---|---|
| ネットワーク利用制限 | その会社の回線で通話・通信ができなくなる | IMEIを各社の確認サイトに入力 |
| SIMロック | ほかの会社のSIMが使えない | 端末の設定画面や販売店の表示 |
| 対応周波数 | つながりにくい・使えない場所がある | 乗り換え先の「動作確認端末」の一覧 |
| アクティベーションロック(iPhone) | 前の持ち主のパスワードがないと使い始められない | 初期設定の画面、販売者による解除 |
この記事は公的機関と各社の公式資料をもとにした整理です。実際に端末を買って確かめたものではありません。
ネットワーク利用制限はIMEIで確かめる
ネットワーク利用制限は、盗難や詐欺で手に入れた端末、代金が支払われていない端末などに、携帯電話会社がかける制限です。auは、中古品や譲渡品は制限されている可能性があるとして、IMEI(15桁の製造番号)で事前に確かめるよう案内しています。出典:au「ネットワーク利用制限携帯電話機について」
ソフトバンクは、IMEIは電話の画面で「*#06#」と入力するか、箱などで確かめられると説明し、一度制限された端末は解除されないとしています。出典:ソフトバンク「中古携帯電話を利用する際の注意事項」
確認の結果は「○」「△」「×」などの記号で表示されます。「△」は、分割払いの途中などで今は使えるものの、今後の支払いしだいで制限される可能性がある状態を表すことが多いのですが、説明の書き方は会社によって違います。当サイトとしては、「○」以外の端末は、その会社の説明を読んで納得できる場合だけ選ぶことを勧めます。販売店が「赤ロム保証」を付けているかも確認しておくと安心です。
SIMロックは減ったが、周波数の違いは残る
総務省のガイドラインの改正で、2021年10月1日以降に発売される端末は、正当な理由がない限りSIMロックをかけずに販売することになりました。2023年10月1日以降は、それより前に発売された端末も、申し出があれば無料でロックを解除するルールになっています。出典:総務省「SIMロック解除に関するルール及び各社の取組」(PDF)
ただし、SIMロックがなくても、端末が乗り換え先の会社の周波数に対応していなければ、つながりにくかったり使えなかったりします。総務省は、乗り換え先の「動作確認端末」で確かめるよう勧めています。出典:総務省「Q3.端末を変えずに乗り換えられるの?」 どの会社の周波数に対応させるかについてのルールはなく、携帯電話会社が売る端末には他社の周波数に対応していないものもあると総務省の資料は説明しています。出典:総務省「携帯電話端末が対応する周波数の現状について」(PDF)
中古スマホでは、同じ機種名でも、もともと売っていた会社によって対応周波数が違うことがあります。型番まで含めて動作確認端末の一覧と照らし合わせます。
iPhoneは「アクティベーションロック」を必ず確かめる
Appleは、アクティベーションロックが有効になっている場合はiPhoneを購入しないよう明記しています。オンラインで買った端末で「iPhoneは所有者にロックされています」と表示されたら返品し、対面で買う場合は販売者にパスワードを入力してロックを外してもらうよう案内しています。出典:Appleサポート「中古のiPhoneを購入する場合」
アクティベーションロックは「探す」をオンにすると自動で有効になり、Apple Account のパスワードがないと、消去や再アクティベートができません。前の持ち主のアカウントが残っていたら、持ち主に削除してもらう必要があります。出典:Appleサポート「iPhoneとiPadのアクティベーションロック」
フリマアプリや個人間の売買では、受け取ったあとに相手と連絡が取れなくなると、ロックを外す手段がなくなります。当サイトとしては、「初期化済み」という説明だけで判断せず、初期設定の画面まで進めることを、受け取り評価の前に確かめることを勧めます。
架空の例:フリマで見つけた2万円のスマホ
次は架空の例です。Fさんはフリマアプリで、相場より安い2万円のスマホを見つけました。説明文には「初期化済み・SIMフリー」とだけ書かれていました。
Fさんは購入前に出品者へIMEIを尋ね、もとの携帯電話会社の確認サイトで「△」と表示されたことから、分割払いが残っている可能性に気づきました。さらに、使う予定の格安SIMの動作確認端末の一覧に、その型番は載っていませんでした。Fさんは少し高くても、ネットワーク利用制限の保証が付いた中古販売店の端末を選びました。安さの差額は、使えなかったときに失う金額と比べて判断すると決めやすくなります。