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試合中に頭を打ったら:脳振盪が疑われるときの判断と段階的な復帰

「大丈夫です」と言われても、脳振盪が疑われたらその日はプレーに戻しません。病院へ急ぐべきサイン、受傷後24時間の過ごし方、6段階で進める復帰の手順を、日本サッカー協会の指針をもとに整理しました。

公開・資料確認: · 制作:TrendScope(AI支援)

当日は戻さない、受診の目安、段階的な復帰の3項目を示す図解
この記事の確認ポイントを整理したTrendScope作成の図解

公式資料をもとに構成・執筆し、比較表と判断例を加えた解説です。実機測定・試遊結果ではありません。資料に基づく説明には出典を付け、架空の例は本文中に明記しています。

回復したように見えても、その日は試合に戻さない

日本サッカー協会(JFA)の医学情報は、診断ツールで脳振盪が疑われた選手は試合や練習から退くべきだとし、短時間で回復したように見えても当日の試合復帰は避けるべきだと説明しています。出典:日本サッカー協会「脳振盪への対応」

トップレベルの試合では、主審がチームドクターをピッチに呼び、最長3分間の診断時間を認める手順や、脳振盪が疑われる選手のための追加の交代枠(交代した選手は再出場しない)も設けられています。評価には「Pocket SCAT5」などの評価用紙を使います。出典:日本サッカー協会「脳振盪の疑いがある場合の対応」

この記事は競技団体の公開資料をもとにした一般的な整理で、診断や治療の代わりにはなりません。地域の大会や学校の部活動では医師がいないことも多いため、迷ったときは「戻さない」側に倒すことを判断の基本にします。

すぐ病院へ向かうべきサイン

JFAの資料は、次のような場合を医療機関への搬送や受診の目安として挙げています(出典:日本サッカー協会「脳振盪への対応」)。

こんなとき資料が示す対応
数秒以上、意識を失った・前後の記憶がない意識が戻ったように見えても、病院への搬送が望ましい
頭痛・吐き気・嘔吐が新たに出た、よくならない、悪化する頭の中の出血の可能性を考え、専門の施設へ搬送する
帰宅したあとに頭痛・吐き気・嘔吐が出たただちに受診する

表は資料をもとに当サイトで整理したものです。呼びかけに反応しない、手足が動かしにくいなど、目に見えて様子がおかしい場合は、ためらわず119番に連絡してください。首を痛めている可能性もあるため、JFAの資料はピッチ上で呼吸・循環と意識を確認し、首を安静にして移動させる手順を示しています。

受傷後24時間は「ひとりにしない」

JFAは、受傷後24時間以内はベンチや控室などで休ませて状態をこまめに確認し、受傷後24時間は一人きりで過ごさないよう指導するとしています。出典:日本サッカー協会「脳振盪への対応」

当サイトの提案として、遠征や部活動の帰りなら、指導者から保護者へ「いつ・どんな場面で頭を打ったか」「その後の様子」を具体的に伝えると、夜に症状が出たときの受診がスムーズになります。たとえば次の3点をメモして渡します。

  • 受傷した時刻と状況(接触・転倒・ボールが当たったなど)
  • 意識を失ったか、そのときのことを覚えているか
  • その後に出た症状(頭痛、吐き気、ふらつき、ぼんやりする など)

復帰は6段階、1段階に24時間以上

JFAが示す復帰プログラムは、症状が出ない範囲の日常活動から始めて、医師の許可を得て通常のチーム練習に戻るまでの6段階です。各段階は最低24時間とし、症状の悪化や新しい症状がない場合に限って次へ進みます。出典:日本サッカー協会「脳振盪への対応」

段階内容の例
1症状が出ない範囲の日常活動(10分間の歩行など)
2軽い有酸素運動(エアロバイクなど)、ストレッチ、バランス運動
3競技に合わせた軽い運動(軽いランニング、ボールを使った基礎練習)。接触プレーはしない
4接触のない練習(強度を上げた練習、少人数のテクニック練習)
5管理された状況での限定的な接触プレー
6医師の許可を得て、通常のチーム練習に参加

途中で症状がぶり返したら、少なくとも24時間休み、症状が出なかった前の段階からやり直します。段階1を始める前と段階6に進む前には、担当医の再検査が必要とされています。表はサッカーの例を簡略化したもので、ほかの競技では「競技に合わせた運動」の中身を読み替えます。所属する競技団体が独自の指針を出している場合は、そちらを優先してください。

架空の例:少年サッカーの試合で頭をぶつけた

次は架空の例です。小学5年のGさんは、ヘディングの競り合いで相手と頭をぶつけ、数秒ぼんやりしていました。本人は「もう平気」と言い、後半から出たがりました。

コーチは「その日は戻さない」というチームの決まりに従ってベンチで休ませ、保護者に受傷の時刻と様子を伝えました。夕方に頭痛が強くなったため、保護者はすぐに受診しました。翌週は医師と相談しながら歩行から始め、1段階ずつ日を空けて練習に戻りました。試合に出られない1週間より、無理をして重い頭のけがにつながるほうが失うものは大きい、という判断です。