IT / 独自解説
自宅のWi-Fiルーターで確かめたい5つの設定:初期パスワードとサポート期限
管理画面のパスワードが初期値のまま、サポートが終わった機種を使い続けていませんか。総務省とNOTICEの案内から、家庭で確認できる項目を整理しました。
公開・資料確認: · 制作:TrendScope(AI支援)
公式資料をもとに構成・執筆し、比較表と判断例を加えた解説です。実機測定・試遊結果ではありません。資料に基づく説明には出典を付け、架空の例は本文中に明記しています。
総務省が挙げる5つの対策
総務省は家庭用ルーターの対策として、暗号化方式にWPA2またはWPA3を選ぶこと、推測されにくいパスワードにすること、サポート期限内の機器を使うこと、ファームウェアを最新にすること、設定を定期的に確認することを挙げています。出典:総務省「無線LAN(Wi-Fi)の安全な利用(セキュリティ確保)について」
この記事は公的機関の案内を家庭で確認しやすい形に整理したものです。特定のルーター製品で設定を試した記録ではありません。管理画面の項目名は製品ごとに違うため、取扱説明書やメーカーのサポートページも確認してください。
確認表:どこを見て、何なら対応するか
次の表は、総務省の簡易マニュアルなどをもとに当サイトが作成した確認表です。
| 確認項目 | 対応が必要な状態 | 対応の方向 |
|---|---|---|
| 暗号化方式 | WEPなど古い方式 | WPA2、両方対応ならWPA3へ |
| 管理用パスワード | 機種共通の初期値のまま | 長く複雑なものに変更 |
| ファームウェア | 長く更新していない | 最新版へ更新、自動更新を有効に |
| サポート期限 | メーカーのサポートが終了 | 買い替えを検討 |
| 見覚えのない設定 | 使っていないVPNや外部からの管理接続が有効 | 初期化・更新・パスワード変更 |
総務省の簡易マニュアルは、ルーターと接続機器の両方がWPA3に対応していればWPA3に設定すること、WEPなどの古い方式は解読方法が知られていること、機種共通の初期管理パスワードをそのまま使っていると乗っ取られる可能性があるため速やかに変更することを説明しています。サポート期限を過ぎるとファームウェアの更新が提供されないため買い替えを検討すること、中古のルーターは使う前に初期化することも書かれています。出典:総務省「自宅Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」(PDF)
管理用パスワードとWi-Fiのパスワードは別物
ルーターには、スマホやPCをWi-Fiにつなぐためのパスワードと、ルーターの設定画面に入るための管理用パスワードがあります。見落とされやすいのは後者です。
総務省などが連携するNOTICEは、初期の管理用パスワードは公開されていることがあるため、10桁以上で英大文字・小文字・数字・記号を含むものに変更するよう案内しています。一方、機器ごとに固有の複雑な初期パスワードが設定されている製品は、変更しなくても安全に使えるとしています。自動アップデート機能を有効にすることも勧められています。出典:NOTICE「ルーター / ネットワークカメラの安全な管理方法」
本体のラベルに機器固有と思われるパスワードが書かれている場合でも、それが管理用かWi-Fi接続用かを取扱説明書で確かめると、どちらを変えるべきか判断できます。
知らないうちに設定が変わっていないか
警視庁は家庭用ルーターの不正利用について注意喚起し、従来の対策に加えて、管理画面でVPN機能やDDNS機能、インターネット側からの管理画面への接続が身に覚えなく有効になっていないか、不審なVPNアカウントがないかを定期的に確認するよう呼びかけています。不審な設定があれば、初期化してファームウェアを更新し、複雑なパスワードに変更するよう案内しています。出典:警視庁「家庭用ルーターの不正利用に関する注意喚起について」
普段使わない機能が有効になっていても、利用者が気づくことは難しいものです。年に一度など時期を決めて管理画面を開き、自分で設定した覚えのない項目がないかを見るだけでも点検になります。
架空の例:実家のルーターを点検する
次は架空の例です。Gさんは帰省の際、実家のルーターが10年近く前に買ったものだと気づきました。メーカーのサイトで型番を調べると、サポートが終了していました。
上の総務省の説明によれば、サポート期限を過ぎた機器にはファームウェアの更新が提供されません。Gさんは設定を細かく直すより買い替えを優先し、新しいルーターでは管理用パスワードと暗号化方式、自動更新の設定を確認しました。SSIDに家族の名字が入っていたため、総務省のマニュアルにある「身元を特定されるおそれ」の注意に沿って、名前を含まないものに変えました。