「キスの起源」から「パンツ埋め実験」まで――2026年イグノーベル賞、全10部門の受賞研究
情報元:ナゾロジー 2026-09-06T12:30:24.000Z
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綿のパンツを土に埋めて、2か月 死んだ蚊の口を3Dプリンターのノズルに 毒ヘビの頭を、防護ブーツでそっと踏む 「人を笑わせ、そして考えさせる研究」に贈られるこの賞の授賞式が、2026年9月3日に開かれました。 1991年の創設以来、対面の授賞式は米国のボストン周辺で開かれてきましたが、今回の会場はスイスのチューリッヒです。 今年のテーマは「Fungi(菌類)」で、トロフィーはブルーチーズの上に載った足からキノコが生えた像、賞金はすでに廃止された10兆ジンバブエドル紙幣1枚です。 日本からは、旭川医科大学の名誉教授だった故・海野徳二氏が医学賞を受賞し、日本人の受賞は20年連続となりました。 いったい今年は、どんな研究が「笑い」と「考えるきっかけ」の両方を提供したのでしょうか。 受賞研究の一覧は、主催団体 Improbable Research の公式サイトで公開されています。
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【概要】 2026年9月3日、スイスのチューリッヒでイグノーベル賞の授賞式が開催され、「人を笑わせ、そして考えさせる研究」10部門が表彰された。日本からは旭川医科大学の故・海野徳二氏が医学賞を受賞し、日本人の受賞は20年連続となった。 【具体的なポイント】 ・**生物力学賞:キスの起源は約2,150万~1,690万年前** オックスフォード大学のマチルダ・ブリンドル氏ら3人が、サルや類人猿の系統樹にキスの有無を記入して共通祖先を逆算した結果、大型類人猿の共通祖先でキスが最初に進化した時期を推定した。さらに、ネアンデルタール人がキスをしていた確率は約84%と見積もられ、ヒトとネアンデルタール人が分かれた後も、キスや食べ物の共有を通じて口の中の微生物がやりとりされていた可能性が示唆された。 ・**経済学賞:社会階層の高さと非倫理的行動の関連性** UC Berkeleyのポール・ピフ氏ら5人が2012年に発表した研究は、高級車ほど交差点での割り込みが多く、社会階層が高いほど嘘や不正をしやすいことを報告した。大学生129人を対象にした実験では、「自分は上」という感覚を持たされた群が子ども用の菓子を平均1.17個取ったのに対し、「自分は下」という感覚の群は平均0.60個で、約2倍の差が生じた。 ・**化学賞:胎生ゴキブリの「ミルク」結晶の栄養価** インドのinStemのサンチャリ・バネルジー氏ら11人(日本の高エネルギー加速器研究機構も参加)が、唯一の胎生ゴキブリ種Diploptera punctataの研究を発表した。母親が体内で子どもに与える「ミルク」に含まれるタンパク質が、子どもの腸内で結晶化し、その結晶は同じ質量の牛乳の3倍を超えるエネルギーを含むと推定された。 ・**開催地の変更と賞の特徴** 1991年の創設以来、対面の授賞式は米国ボストン周辺で開かれてきたが、2026年はスイスのチューリッヒで初めて開催された。今年のテーマは「Fungi(菌類)」で、トロフィーはブルーチーズの上に載った足からキノコが生えた像、賞金は廃止されたジンバブエドル紙幣1枚である。 【注目点】 受賞研究は医学、経済学、化学など多分野にわたり、基礎研究から社会現象の分析まで幅広い領域を対象としている。本文では10部門中4部門の詳細のみが記載されており、残り6部門の研究内容は不明である。 **用語** **イグノーベル賞|人を笑わせ、そして考えさせる研究に贈られる賞** **系統樹|生物の進化の過程を図で表したもの** **胎生|子どもが母親の体内で育つこと**